神経痛、リウマチ、坐骨神経痛、五十肩などのしびれ、痛みに漢方が有効な事を説明しています。

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様々な病気と漢方


痛み(神経痛・リウマチ)と漢方@

痛みで苦しんでいる人はかなりの数になるのではないでしょうか?
冷え込む冬は特に厳しく痛むものです。今日は神経痛やリウマチなどを漢方医学の考え方でお話します。
漢方医学ではそれらを、痺証(ひしょう)や歴節病(れきせつびょう)という名前で呼んでいます。
痺という病名は中国の最古の医学書である《黄帝内経》に見られます。この《黄帝内経》は、日本においては邪馬台国、卑弥呼がいたとされる年代よりさらに約700年程前に作られたものとされています。そのような昔から研究されていますので、よい薬も多く開発されてきました。

さてその《黄帝内経》の中から少し痺に関係する所を抜粋しますと
「風寒湿の三気がまじり合して痺となり、風気が強いときには行痺、寒気が強いときには痛痺、湿気が強いときには着痺となる」

「いわゆる痺とは風寒湿を重感したものである」などと書かれています。

簡単に言えば、風寒湿などの自然の気を身体に受けて神経痛等になりますよと言っており、経絡(深くは筋骨)に風寒湿などの邪気が侵入し、気血のめぐりが悪くなって痛むわけです。
自然のものだけでなく、現代ではクーラーなどの冷暖房などの機器が発達していますので、最近では若いOLさんが腰背の冷え、足の冷えや痛みを訴えて来られるようになっています。
神経痛を持っている人が、雨が降る時が判ったり、梅雨の時期や冬に痛みが悪化したりするのは、風寒湿などの天の気(これが体の中では邪気となっている)が影響しているからに他なりません。

また、リウマチにいたっては上記の原因だけでなく、基本的には人体側の肝(筋肉の働きをつかさどる)と腎(骨をつかさどる)の働きが悪くなって、熱が筋肉と骨の交会する所である関節にこもってしまうのが一般に漢方で考えられる原因です。鉄パイプでもガラスでも熱っすると曲がってしまうように、関節の変形が生じると考えると解りやすいと思います。もちろん冷えを原因としたものもあります。
神経痛もリウマチも漢方の世界には良い治療法があります。
「効かす」ポイントは、はっきり言いますと根気よくしっかり治療を続ける事です。
肝臓病でも糖尿病でもにきびでも慢性病は根気よく続ける事、少し良くなってもすぐに止めないことが大切です。

1996年


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腰痛や座骨神経痛と漢方

日本人に特に多い病気(病気と言えないまでも)は腰痛と言えそうです。また腰から下肢への神経痛(重い軽いはありますが)も非常に多いものです。

原因は不明のことも多いのですが、原因となる病気を少しあげてみると

◎糖尿病・椎間板ヘルニア・変形性脊椎症・腫瘍・帯状疱疹 等々
一度ギックリ腰を起こして後、後遺症的に神経痛が残る場合もあるようです。
とにかく慢性化したものはとても治療に時間のかかるもので、根気よく努力していかなければなりません。

漢方では水毒・お血・腎虚(老化現象としての骨をささえる筋肉の力の低下)などを考えて処方をたてます。
様々な処方がある中で代表的な物を説明しますと・・・

◎八味丸(八味地黄丸)や牛車腎気丸

お年寄りや糖尿病患者の方で、喉がよく渇き、昼間より夜中に何度も小便に行くような人。腰から下に力なくしびれ感のあるような人に。
これは老化現象の一つとしてあらわれている症状である。
またこの薬は『白内障』にもとても効果的で、視力が0.3程度の人が1.0にまで回 復した例があります。品質の良い物を飲んでいただきたいです。

◎疎経活血湯

夜間に特に痛みがひどい人。酒の飲みすぎが原因となっている人によく合う。
漢方的に言うと、血虚の状態で風湿にやられたもので痛みが走る、しびれる等の症状に良い。

◎当帰四逆加呉茱萸生姜湯

冷え症で腹から下肢にかけて冷え、痛むものに良い。
しもやけがよくできる程の冷え症の人には神経痛が無くとも、この薬を飲んでいるとしもやけも冷え症も良くなってしまう。

実はかくいう私も数年前ひょんなことからギックリ腰を患い、その後2回ほど座骨神経痛らしきものになってしまいました。幸い漢方薬(私の場合は煎じ薬で)と骨盤矯正によってすみやかに治療できましたので本当に漢方をやっていてよかったものだと思いました。漢方薬以外にも、針灸・整体・整骨の治療の併用はさらに良い事と思います。
皆様も慢性化してしまうまえに、早く治療しましょう。

●独活寄生湯(丸):どっかつきせいとう、どっかつきせいがん

これは2024年現在煎じ薬では作れなくなっていますが、エキス顆粒剤、エキス錠剤が発売されています。
私の慢性腰痛はほとんどこの処方で解決しています。
よくなるとさぼり勝ちになりますが、朝起きて腰が痛いと思うとすぐに服用を再開すると効果がすぐに出てくるのを感じます。
よく効く処方だと思います。

1998年4月分

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肩・腕のしびれと痛みと漢方

今年は春先から非常に湿気が多いせいでしょうか、肩や腕のしびれ・痛みを訴える人が数人続いてご相談に来られています。五十肩と言ってもいいでしょう。別に年齢にこだわる事はないようです。

今回のご相談内容の特徴は、背中の肩甲骨の付近、肩のまわり、腕〜指先、脇下の筋肉等のしびれや痛み、脱力感を訴える事です。また肩こりも相当ひどくカチカチの人もいます。症状も結構長く、そのうち治るだろうと様子を見ている方が多いようです。もちろん肩だけでなく、下半身のひざより下に同様の症状の出ている方も多くいます。

これは先に書きましたように、今年の湿気の多さと関係していると思われます。漢方では湿痺(しつひ)と言います。風、寒、湿などが邪気となり、関節・経絡に侵入しておこる痛み、しびれなどの病気で、特に湿邪がはなはだしいものをいいます。症状は身体重く、皮膚はしびれ感が強い。あるいは手や足の関節が痛み、たいていは痛む場所は固定しています。雨や湿度の高い時に特に症状がひどくなる傾向にあるとされています。

 これは簡単に言えば肩関節やその周辺組織(筋肉など)に目に見えない浮腫がある事が多く、それが神経に影響してしびれや痛みが生じていると考えられます。そういう見方をしていますので漢方では水滞を取り除くような生薬の構成の処方を選択します。
 これとよく似ているものに、寒邪や気鬱(気の流れが鬱滞している状態)で同様の症状が出る場合があります。現代医学的にはすべて五十肩や肩関節周囲炎ということになりますが、漢方ではその原因を考えて、処方を選択していく必要があります。

実例:60代後半の方。長らく強度の肩こり、片方の肩〜腕のしびれと痛みを訴えておられていました。ある薬局で漢方薬(五十肩用)を購入して服用したところ、胃腸の重みを感じ、また下痢をして服用できないと言う事でした。その薬を見させていただき、そのようになった原因を考えた上で、違う処方を煎じ薬でお出ししました。2週間程度で効果が表れだし、数ヶ月でほぼ問題なくなりました。後半は飲んでいるほうが体調が良いからという理由でお飲みになられていました。長く飲むものだな?と思われたかも知れませんが、五十肩などは痛み止めだけで放置しておくと、1年位でも平気で慢性化して続くものです。漢方ではその期間をずっと短縮する事が出来ます。
お困りの方はお気軽にご相談下さい。

2003年年8月分

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