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様々な病気と漢方
化膿症(おでき、痔ろうなど)と漢方(実例) | |
(注意)ここの文章は、ミニコミ誌に書いた文で、当然文字数に限りがあるので、化膿症でも漢方的な分類のうち、気血両虚と言われる病邪を排除しにくいタイプの事を書いています。 化膿している「おでき」、「ニキビ」あるいは、身体の深部の「化膿性のできもの」などと漢方のかかわりと書くと意外に思われるかもしれません・・・一般的には病院にて抗生物質の使用や、場合によっては外科的な治療が優先されます。 しかしこれまた意外に、抗生物質を使用してもちゃんと治りきらないでじくじくとして正常な皮膚に戻らないものや、また化膿を繰り返して皮膚に出口を求めて噴火口のように膿を出している場合もあります。 繰り返すもののタイプは多くは、肉体的に虚弱な傾向があり、解毒や正常な肌肉を盛り上げるだけの力のないもの体質の人に見られることが多いように思います。 治療するには、逆に言えば、病毒を消散させて、体力を補い病毒の内攻を防いで、さらに排膿(膿を排出させる)させて、肉が盛り上がるように仕向ければよい事になります。 実例 50代後半の女性で数ヶ月繰り返している化膿症。 横腹を通じて排膿しだすと言います。 膿の原因となる化膿部分は、病院の調べでは体内深部の脊髄付近のものであることがわかっていました。病院では大きく手術することも考えているようでした。 その時点では腹部から足の付け根辺りに膿の通路ができて噴火口のように口が開いて膿が出てくるので、そこに膿が全部出るまで長い管を入れておられました。(この状態は痔ろうあるいは穴痔と呼ばれるものによく似ています) 抗生物質などでだんだん治まり、膿も出なくなり、そしてやがて穴がふさがりますが、しばらくたつとまた腹部や腰あたりにデンボ(おでき)みたいなものができ、そして穴が開いて膿がじとじとと出てくるという状態を繰り返しておられました。 そういう状態の時にご相談があり、漢方薬を開始いたしました。 面白いことに、最初の一週間で顔面上にあったにきび(ふきでもの)などの化膿症もよくなり、大小便も心地よく出るようになり、管からの排膿もかなり減ってきたといいます。 私の相談表にはこの辺のところ詳細を書き忘れていました。記憶では、出てくる膿が減り、そのうち病巣あたりに達するまで入れてある管がだんだん押し出されてくるようになりました。ほとんど管が身体から出るような状態になって、自分で抜き取ってしまったと言っておられたと記憶しています。自分で勝手に抜き取ってしまったのはいただけませんが・・・ そしてこの漢方薬を飲んでいると、体調がよいという自覚があり、しばらくお飲みになっておられました。化膿症はそれっきり再発しないまま終わりました。まだ実例があるのですが、今回は紙面の都合上このあたりで。 2004年12月分 目次に戻る 漢方相談カードへ |
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